
札幌で映画館といえばここです。シアターキノです。
ここではいい映画がいつも観れます。
いわゆるミニシアター系です。
家からけっこう近いので通いそうです、、、
時間の関係で、一番観たかった「ルルドの泉」をさしおいて、「灼熱の魂」を観てきました。
「ルルドの泉」はなんとなーく気になってたんですが、
説明読んだらミヒャエル・ハネケ監督に師事していた女性監督が撮った作品とのことで、
ハネケパワーで引き寄せられたのかと一人納得。
以下「灼熱の魂」ネタバレです。
本作のストーリーや賞については他のところで見てください。
ここには私なりの感想と解釈を書きます。
なんとなんと凹んだことか。これは本当に一人で観た方がいい映画です。
ほとんど、いい映画って一人で観た方がいいのが多いですが。
観客を最後の最後まで、傷つけ、最後にあまりに深い愛を知って終わる。
そんな映画です。
基本的には女の愛の物語りであると思います。
主人公の女としての愛が深い形でなりたっている。
そんな感じです。
それが、外の世界(愛は内側の世界として)がどんどん彼女を
追いつめていき、彼女の愛と体は宗教や紛争、拷問によってどんどん
汚されていく。しかし、愛は深かった。運命というか、見えない力というか
それが彼女の深い愛と結びつく。
この説明だと観た人しかわかりませんね。
ざざっとあらすじを書くと。
主人公が死に、主人公の双子の子供に遺書が残される。
一通は父宛、もう一通は兄宛。
双子にはこの二人が生きているとは知らされておらず、
遺書の通りこの二人を探すことになる。
中東の田舎育ちの主人公は異教徒の男性と恋をし、
村の恥じだといわれ、実の兄に目の前で恋人を射殺される。
その子供を身ごもった主人公は村にいられなくなり子供を
産んだ後、母の意向で子供をおいてカナダへ学生生活を送る。
聡明な主人公は言葉の力で、自分の村の紛争を沈めようとするが、
宗教の紛争はおさまることを知らず、過激になっていく。
自分の愛した人との子供がいる孤児院が爆破された情報が入り、主人公は
また村へ戻り、子供を探すが見付けれない。その間にも無常に人々が殺される
のを間のあたりにする。
爆破されたことにより自分の子供が失われたと思い、
異教徒へ加担し、自分の宗教側の紛争のトップの家へ家庭教師
としてもぐりこみ、銃で殺す。
この罪が重く、15年間刑務所で過ごすことになる。
この刑務所で主人公は罰の最終手段のレイプをされ、
さらに身ごもってしまう。それが双子の姉弟である。
さらに、その双子の父は主人公の孤児院で失ったと思われた子供であった。
そのことを知った後、主人公はすぐに命がつきてしまった。
このストーリーがドキュメンタリータッチで、
人の殺されるシーンも容赦ない感じで描かれる。
ひどく心が傷つけられるシーンが主人公を演じる女優の表情で語られる。
その表情もたまらない。
最後は主人公には幸せだったのではないかと私は思う。
かなり重いハッピーエンド。
主人公にとっては、報われなかった愛が、双子にも愛する人の
血がながれていることを知って、神というか見えない力というのが
あるんだと。信じられないことばかり目の前で起きてきたけれど、
愛は繋がっているのだと。目の前に無残に殺さる人々を見続け、
復讐心で人を殺し、耐え難い拷問を受けた主人公には、目に見えるもので、
唯一信じられる存在になった双子の子供達。そのことに気付けたことが
主人公の幸せだったのではと思う。そういう映画なのではないかと思う。
観終わった後、ボーっとしすぎて大変でした。
それにしても、こういうきつい映画には仮想の部分が欲しい!
現実(外)と仮想(内)がいりまじって描くリアリティを描く映画の方が好きです。
この映画つらすぎるー。けど、ネットでの評価が高くてびっくり。
入り込んでしまうタイプの女性は観るのに覚悟が必要な映画です。